【図解多め】ルーターは「WiFiを飛ばす」だけじゃない!?知っておくべき3つの項目

こんにちは、たかちです。
当ブログでは、スマホ・インターネット回線の現役販売スタッフである私が、多くのお客様を接客してきた経験をもとに情報発信をしています。

いまさらだけど、ルーターがなんなのかイマイチわかってないんだよね~…



たぶん、ほとんどの人が「なんとなく」で理解してると思うよ!
- WiFiルーターって、そもそもどんな役割なの?
- 快適なWiFiにするために、ルーターの何を重視すればいい?
- ワイドバンドとかメッシュルーターって何?
みなさんは、「ルーターの役割」をご存知ですか?
ルーターは「WiFiを飛ばすだけ」と思われがちですが、実はスマホやパソコンのように「頭脳」があり、複雑な処理をこなしています。
ルーターの役割と性能について理解しておくことで、快適でストレスのないWiFiを手に入れることができるようになります。



この記事では、「ルーターの役割と押さえておくべきポイント」を解説していきます!
結論として、ルーター選びで知っておくべき重要項目は下記の3つです。
ルーターの重要項目3つ
- アンテナ本数
- WiFi規格
- ワイドバンド



「専門用語はよくわからない…」という人のために、図解付きでわかりやすく解説していきます!
オススメのルーターについて知りたい人は、下記の記事をご覧ください。


ルーターの役割は、家中の端末をつなぐ「ナビゲーター」


ルーターは、「WiFiを飛ばすための機器」という認識が広まっています。
しかし実際は、スマホやパソコンなどの要求に応えてくれる「ナビゲーター」の役割を担っています。
例)スマホでYouTubeを見る場合


上図の例では、時間にすると「たった1秒」の出来事ですが、下記のようなやり取りが行われています。
- スマホ :YouTubeアプリをタップ
- スマホ :ルーターに「YouTubeを見たい」という情報が送られる
- ルーター:インターネット上からYouTubeを見るための情報を探す
- ルーター:「依頼主」であるスマホに情報を渡す
- スマホ :YouTubeアプリに動画一覧が並ぶ



そんなこと考えたこともなかった!



実は、ルーターもすごい子なんだよー!
WiFiの快適さにつながるルーターの重要ポイント3つ


ルーターの性能によって、WiFiの通信速度やつながりやすさも変わります。
覚えてほしいポイントは、下記の3つです。
ルーターの重要ポイント3つ
- アンテナ本数
- ワイドバンド
- WiFi規格



それぞれ、詳しくみていきます!
①アンテナ本数


ルーターの機器内部には、データをやり取りするための「受信アンテナ/送信アンテナ」があります。
アンテナ本数が多いルーターは、スマホ・パソコン・ゲーム機などの機器と同時接続がしやすくなり、体感的な通信速度も速くなります。



アンテナ本数が多いと、快適さにつながるってこと?



「カスタマーセンターの窓口スタッフが多い方が電話もつながりやすい」みたいなイメージだね!
端末の同時接続数が増えてくると…


端末の同時接続数が多くなれば、「待機状態」になる機器も出てきます。
「1人暮らしでスマホしか使わない」という人以外は、アンテナ本数が多いルーターを選ぶことで「WiFiが遅くてイライラする…」という状態が少なくなります。



あれ、待って。
アンテナ本数が2本だと2台までしか繋げないってこと…?



イラストでは簡易的にしたけど、データのやり取りは「一瞬の出来事」だし心配しなくて大丈夫だよー!
アンテナ本数が多いルーターを選ぶことで、WiFiの快適さはアップする。
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◆補足:「端末側のアンテナ本数」によっても通信速度が上がる?


あまり意識する必要はありませんが、スマホやパソコンなどの「端末側」にもアンテナがあります。
ルーター・端末ともアンテナが2つ空いていれば、データのやり取りも2倍の効率になるため、体感的な通信速度はアップします。
②ワイドバンド


ワイドバンドとは、「1本のアンテナで2倍のデータをやり取りできる」という仕組みです。
一度に送受信されるデータ量が多くなれば、その分、体感的な通信速度もアップします。
ただし、後述しますが、ワイドバンドが対応しているのは「WiFi6 以降」の機種のみです。



古いモデルだと対応していないのかー!



最近の機種でも、安いモデルは非対応なことが多いから注意してね!
③WiFi規格


WiFiにはバージョンがあり、新技術が搭載されて「通信速度・つながりやすさ」も向上しています。
ただし、最新規格の「WiFi7」に対応している端末はまだまだ少なく、現時点では割高感も大きくあまりオススメしていません。
快適さを求めつつ、コストパフォーマンスにも優れているのは「WiFi6」です。
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◆補足:「WiFi6」は同時接続しやすい!


WiFi6以降は「OFDMA」という新技術が採用され、端末への同時接続通信に強くなりました。
WiFi5以前は1台ずつ順番に通信をしているため、待機時間も発生しやすいです。



さっきの「ワイドバンド」も、WiFi6以降で対応だったよね!



とりあえず「WiFi6はつながりやすい!」と覚えておけばOKだよ!
3つのポイントを整理すると…


ルーターを選ぶときの基準
1人暮らし | 家族利用 | |
---|---|---|
①アンテナ本数 | 2本以上 | 4本以上 |
②ワイドバンド | 対応 | |
③WiFi規格 | WiFi6 |



すごくシンプル!これならボクでも覚えておけそう!



この3つを押さえておけば、80点は取れているよ!


【番外編】あったら嬉しい機能2選


ここからは、おまけとして「あったら嬉しい機能」を2つ紹介します。
あったら嬉しい機能2つ
- ビームフォーミング
- メッシュ機能



それぞれ、カンタンに紹介します!
①ビームフォーミング 移動するスマホを追ってWiFiを届かせる


ビームフォーミングは、「WiFiに繋いでいる端末に向けて、電波を最適に届ける」という機能です。
家の中でも持ち歩いているスマホやタブレットなどを追ってくれるので、ルーターから離れた部屋に移動してもWiFiが届きやすくなります。
ただし、ルーターのアンテナ本数が多くないと真価を発揮しないので注意しましょう。



具体的には、アンテナは何本くらいがいいの?



アンテナ4本以上であれば効果が大きいよ!
②メッシュ機能 2台以上設置して家全体にWiFiを届かせる


メッシュ機能は、「よりスムーズに中継できる機能」です。
メッシュ機能付きのルーターを2台以上用意することで、離れた部屋でもWiFiが繋がりやすくなります。
主に、戸建て住宅などで「2階の寝室に行くとWiFiが繋がりにくい…」といった悩みがある人にオススメです。



でも、ほとんどの人はルーター1台じゃない?



そうだね!
「離れた部屋でもWiFiがつながらないと困る…」という人はチェックしておくべきかな!
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◆補足:「中継器」と「メッシュルーター」の違いは?


メッシュルーターは、「電波の切り替えがスムーズな中継器」と覚えておけばOKです。
通常の中継器 の場合
通常の中継器では、「メインのルーターとは別のWiFi」を飛ばしています。
メインのルーターのWiFiに繋がっている状態で部屋を移動したとき、どんなに中継器の近くにいても「メインのルーターからの弱いWiFi」に接続されたままです。
「中継器からの強いWiFi」に接続するには、端末のWiFi設定を「オン/オフ」する必要があります。


メッシュルーター の場合
メッシュルーターは「メインのルーターと同じWiFi」を飛ばしています。
つまり、どこにいても自動的に「強いWiFi」に接続されている状態になります。
家全体に快適なWiFiを広げたい場合は、メッシュ機能付きのルーターをオススメします。


ちなみに…
下記の記事で紹介している「オススメルーター3機種」は、どれも「ビームフォーミング」「メッシュ機能」にも対応しています。


「最近WiFiのつながりが悪い…」と感じたときの改善策2選


ルーターの役割が「ナビゲーター」と理解したところで、よくあるトラブルについて見ていきましょう。
「WiFiがうまく繋がらない」という場合、ルーターの原因として考えられるのは下記の3パターンです。
考えられるルーターの原因3つ
- ルーターの調子が悪い
- ルーターの性能が劣化している
- ルーターの性能が不足している
ルーター購入当初から不満を感じている人は、「③性能不足」が原因である可能性が高いので、高性能ルーターへの買い替えを検討してみてください。
「最近、WiFiの調子が悪い…」と感じる人は、「①不調」「②劣化」の可能性が高いです。



それぞれ、すぐにできる改善策を紹介します!
①ルーターの不調 ⇒ 「再起動」をする!


まず先に試してみるべきなのは、「再起動」です。
WiFiルーターに限らず、たいていの機器は「再起動」で症状が改善されることが多いです。



なんで再起動すれば直るの?



人間でいうと「徹夜でずっと仕事している状態」だから、仮眠をとったら回復するようなイメージだね!
②ルーターの劣化 ⇒ 「買い替え」をする!


再起動をしても症状が改善されない場合、ルーターが経年劣化している可能性が高いです。
「購入したのは4~5年前」という人は、迷わずに買い替えすることをオススメします。



購入してから1~2年しか経っていない人はー?



まずは、メーカーのカスタマーセンターに相談してみるのがいいと思うよ!
まとめ
この記事のまとめです!
【結論】 ルーターは「家中の機器のナビゲーター」


ルーターの知っておくべき重要項目3つ


ルーターを選ぶときの3項目の基準
1人暮らし | 家族利用 | |
---|---|---|
①アンテナ本数 | 2本以上 | 4本以上 |
②ワイドバンド | 対応 | |
③WiFi規格 | WiFi6 |



この3つを押さえておけば、80点は取れています!
おまけ:あったら嬉しい機能2つ
- ビームフォーミング ⇒ 移動するスマホを追って、離れた部屋にもWiFiを届きやすくする
- メッシュ機能 ⇒ 2台以上設置して、家全体に快適なWiFiを届かせる



それなりの性能のルーターを選べば、対応していることが多いです!
ちなみに…
本記事の内容を踏まえて、オススメのルーターを3機種ピックアップしています!
詳しくは、下記の記事をご覧ください。

